6日に東京都渋谷区の自宅浴室で死亡した状態で発見された女優で歌手の中山美穂さん(享年54)の葬儀・告別式が12日、都内の斎場で営まれた。妹で女優の中山忍(51)が喪主を務め、家族と事務所関係者ら約30人が参列した。
祭壇には美穂さんが好きだった深紅のダリアなど、色とりどりの花が敷き詰められ、デビュー曲『「C」』やシングル39作全てのCDや思い出の写真が飾られた。中央には、最後のステージとなった今月1日のビルボード横浜で歌う美穂さんの遺影。お気に入りのドレスをまとった一枚だ。
関係者は「忍さんが最後に喪主のあいさつをしました。それまでは気丈に振る舞っていましたが、こらえていた涙があふれ出て言葉に詰まっていました。その様子に参列者はみんなもらい泣きしていました」と明かした。
最愛の姉を見送った忍は同日夕、美穂さんの公式サイトで「姉を愛してくださったすべての皆様へ」と題したコメントを発表。姉との思い出などを振り返り「その声を、その歌声を、その指先を、忘れないでいてあげてください」と呼びかけた。
所属事務所によると、来年にお別れの会が開かれる予定。多くのファンが集まりそうだ。
【中山忍の発表された談話】
「姉を愛してくださったすべての皆様へ」
おかげさまをもちまして、姉「中山美穂」の葬儀が滞りなく執り行われたことをご報告申し上げます。
親族の希望で家族葬とさせていただきました。
最近での、一番のお気に入りだったドレスを纏(まと)い、楽しそうに歌う姉の写真を中央に、好きだった色取り豊かな花々で飾っていただいた祭壇は、華やかでキラキラしていて、最後のステージのようでした。
お別れまでのほんの数日間ではありましたが、子供の頃に戻って枕を並べ、姉の横顔を見つめながら眠りについたこの穏やかなひとときは、私の宝物となりました。
そして、何より姉が幸せを願ってやまない愛する息子と、再会の時間をもたせてあげることができました。手を繋(つな)ぎ、そっと寄り添う2人の姿は、とてもとても幸せなものでした。
静かに見守ってくださったマスコミ関係者の皆さま、ご配慮いただき本当にありがとうございました。
姉は一生懸命な人でした。
ちょっと頑固で、バカみたいに正直で、本当は傷付きやすい心を見せず、何があっても自分の責任だと、真っ直(す)ぐ前を向く勇気がある人でした。
自慢の姉でした。どうか皆さま、姉のとびきりの笑顔を空を見上げたその声を、その歌声を、その指先を、忘れないでいてあげてください。
私にとって姉は「大好きなお姉ちゃん」であるとともに「みなさんの中山美穂」であり、「永遠のシャイニングスター」です。
これからは皆さまが姉を思い出してくださる時、そのきっかけのひとつとなれますよう、その思い出があたたかなものでありますように、私も俳優として、より精進して参ります。見守ってくださいましたら幸いです。
良いときも悪いときも別れ際に姉はいつも「じゃあ、忍、あとはよろしくね」と軽やかに笑って去っていきました。最後の最後まで、、、。とても「姉らしい」と思われてなりません。
生前の姉へ、あたたかな眼差(まなざ)しと、愛情をかけてくださり、心から感謝しております。
重ねて御礼申し上げます。皆さま、本当にありがとうございました。
感謝の気持ちを込めて。
2024年12月12日
妹