私服警察官になりすました“盗撮ハンター”が逮捕されました。男は量販店の客に「盗撮した」と因縁をつけ、現金を脅し取った疑いが持たれています。事件があった東京・秋葉原周辺では、同じような被害が相次ぎ、被害額は570万円にも上ります。
■“劇場型盗撮ハンター”被害総額570万円
男性に突然「盗撮してたよね?」と声を掛けた男。因縁をつけて現金を脅し取る“盗撮ハンター”とみられています。
12日に恐喝の疑いで逮捕されたのは、新宿区の池羽翔吾容疑者(36)です。池羽容疑者は秋葉原の家電量販店で、客の男性から現金100万円余りを脅し取った疑いが持たれています。
その手口は“劇場型盗撮ハンター”。今年7月にJR秋葉原駅近くの家電量販店で、20代男性が店内をスマートフォンで撮影をしていると、池羽容疑者と他の仲間1人が「盗撮してたよね」と声を掛けます。
池羽容疑者
「私たちは私服警官だ。示談で済ませるなら300万円くらいが相場ではないか」
男性は実際には盗撮をしておらず、商品を撮影していただけでした。
役割分担をしていたのでしょうか。その後、男らは男性に盗撮された女性の父親を語る人物に電話をさせたうえで、ATMに移動。男性に金を3回に分けて借りさせ、現金108万円を脅し取った疑いが持たれています。
7月以降、秋葉原駅周辺では同じような被害が6件ほどあり、被害額はおよそ570万円に上ります。警視庁は池羽容疑者らとの関連を調べています。池羽容疑者は取り調べに対して黙秘しています。