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中山美穂さん バーで持ち歌ノリノリ披露など…気取らない素顔の裏にあった「ファンファーストの教え」

歌手で女優の中山美穂さんが12月6日、急逝した。54歳だった。

この日、大阪で開催予定だった『Miho Nakayama Christmas Concert 2024 ㏌ Billboard Live』に出演するため、午前9時ごろに品川駅で関係者と待ち合わせていたが、中山さんは一向に現れず……

早すぎる別れとなってしまった中山美穂さん(’87年)

不審に思い自宅を訪れたところ、浴槽内で顔をお湯につけた状態で座る中山さんの姿を発見。その後、駆けつけた医師により死亡が確認された。

8日には当局による検視が行われ、事件性はなく

《死因は入浴中に起きた不慮の事故によるものと判明いたしました》(公式サイト)

と報告された。

◆睡眠1~2時間もザラ

何の前触れもない悲報に多くの人がショックを受けた。亡くなる5日前の1日に行ったコンサートでは、ステージ上からファンへ

「一生歌い続けていきたい」

と決意を新たにしていたからだ。

中山さんは1985年にテレビドラマ『毎度おさわがせします』(TBS系)に出演し、デビュー。“ミポリン”の愛称で親しまれ、1992年の『世界中の誰よりきっと』や、1994年のバラード『ただ泣きたくなるの』でミリオンセールスを記録した。

「当時は今ほど法整備がなされていなかったので、売れっ子は殺人的なスケジュールでした。睡眠1~2時間もザラ。そんななかでも彼女は大病もせず、仕事にまい進していた。同世代のアイドルの中では一番丈夫だったと思う」(音楽関係者)

お酒が大好きで、人と飲み歩くことも多かった。

芸能人ならではの高級店に行くこともあるが、自宅周辺のバーや飲食店でも中山さんの目撃談は聞かれた。そして皆が口々に言うのはいい意味で「普通の人」だったこと。

個室ではない衆人環境でも気にせず、他のお客さんから

「ミポリンだ!」

と言われても笑顔。ノリノリで会話を交わしたり、カラオケで持ち曲を堂々と熱唱することもあったという。

「本当に飾らない人。お酒が入ってくると、いい意味でクダを巻いてきて、さらに饒舌になる。『だ~か~ら~』とオッサンのように飲むこともある。誰からも愛される人だった」(芸能プロ関係者)

この辺りは同世代のアイドル・小泉今日子とも通ずる部分がある。前出の音楽関係者いわく

「いまのアイドルは仕事とプライベートを区別していますが、ひと昔のアイドルはファンの熱もすごく、一体感があった。“ファンあっての自分”という考えが染みついていたのだと思う」

と語る。

Có thể là hình ảnh về 1 người và văn bản

惜しむべきは、事故当時、中山さんの“異変”に気付く人がいなかったことだ。

◆来年はデビュー40周年だったが……

中山さんは’14年に辻仁成氏と離婚。その後、音楽家・渋谷慶一郎氏と交際していたが、それも長くは続かなかった。

「“恋多き女性”のイメージもあるミポリンですが、ここ数年は自宅で猫と暮らしていた。もし、同居している人がいれば……と思うと、残念でなりません」(ワイドショー関係者)

今回、警察の資料には「溺死」と書かれているという。そこに至った経緯は不明だが、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、体に悪影響をもたらす「ヒートショック」の可能性が指摘されている。入浴前にお酒を飲んでいた可能性もあるという。

「わかっていることは、お風呂で体調に急激な変化が起きたということ。助けを求める相手もおらず、さぞ怖かったと思います」(同・ワイドショー関係者)

’25年にデビュー40周年を迎えるはずだった。本人は気合十分で、ツアーや新アルバムの構想を思い描いていたという。

「そこでも真っ先に考えていたのはファンのこと。直接ふれ合える機会を設けようと、話し合っていました」

とはスポーツ紙記者。一番無念なのは当の本人かもしれない……合掌。

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